出直し

4人の子持ち

2009年06月11日 14:05

久しぶりの更新です。なかなかコツコツと出来ずにおりました。

先日、高山村消防団の消防技術大会が行われました。

技術大会は、実際に水を機械で送り火点を倒す「小型ポンプ操法」と、
今は消防の式典時等に吹かれることが多い「ラッパ吹奏」の2種目があります。

5月の連休明けから1ヶ月間、機械・ラッパ共に週5日早朝4時半から厳しい訓練を行ってきました。
4人の子持ちが所属する第4分団は、昔から技術が高く強い伝統の分団で
小型ポンプではここ4連覇、ラッパにおいては20連覇と大変な記録を打ち立ててきました。

昨年まで機械班を預かってきた4人の子持ちは、今年からラッパ班の責任者を任せられ、ラッパ手と共に訓練を行ってきました。
仕事の都合等で大会に出場が困難な選手が多く、大会1週間前にラッパの指揮者として4人の子持ちも大会に出場することになってしまいました
過去12年間、機械で生きてきた人間がラッパの指揮をするなんていまだかつてない状況、でも任せられたからには精一杯やろうと、毎晩鏡の前で反復練習を行いました

さぁ、いざ出陣!!



いよいよ第4分団の小型ポンプ操法。



う~ん、選手気合い入ってますね



慌てずに、落ち着いて



火点の標的を倒すまでのタイムは基準タイムよりも早い44秒!



緊張しまくった選手たちは浮き足立って本来の力が発揮できず、
でも立派な操法だった、お疲れさま


そしてラッパに移り、第4分団入場!



“指”というゼッケンをつけているのが4人の子持ちです。





選手みんな、自分の指揮に合わせて精一杯吹奏をしてくれました



緊張感を楽しみながらタクトを振ることができたと自分は思っていますが…



審査長に最後の終了報告をして終了!


技術大会の結果は小型ポンプは3位、ラッパは準優勝に終わりました
とても悔しい結果にはなりましたが、選手から‘火を消しに行く気持ちは他の分団には絶対負けてないっす’と熱い言葉を投げかけられました。
訓練初日に‘優秀なラッパ手がいれば、機械班はどこからでも水を前線へおくることが出来る。優秀な機械班がいれば、どんな火も消すことが出来る。消防の根底は大会ではなく地域住民の生命・財産を守る究極のボランティアです’と話をさせてもらったのが、団員にしっかり伝わったと実感しました。

大会後、悔しさのあまりみんなで泣きながら、そして来年への出直しを誓って酒を酌み交わして終了!!



でも、来週から今年の新入団員の大会へ向けて早朝から訓練の日々が始まります。
新入団員だから機械を操作できませんでは困りますので…これも第4分団の伝統の一つですっ!





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